Practice makes perfect

ロンドン駐在妻のテニス奮闘記!

CAE: 私の勉強法(備忘録)

ロンドンでの生活が2年8か月を超え(この間一度も日本に帰っていません)、ようやく!ようやく!!BBCニュースなどの正統派イギリス英語だったら、字幕なしでも聞き取って理解できるレベルになりました。そんなレベルの私のCAE挑戦、3年計画だったはずが、結局最後試験直前に追い込まれてどうにかこうにか頑張ってます…

やはり、「試験に申し込んだ」という後がない状況は、人を強くします。(笑)

 

さて、ぼんやりしてしまった感も強い過去を後悔しつつ、これまでコツコツ積み上げてきた学習方法まとめです。

 

①単語編

ケンブリッジ大学ベースの英語試験なので、やはり攻略&活用するべきはこの辞典!

dictionary.cambridge.org

 

とにかく、例文が秀逸なんです。そのまま辞書の例文をコピペ&丸暗記すれば、実践的な場面で使いたいナチュラルな表現がわんさかでてきます。

 

例えば、treadmill。

TREADMILL | meaning in the Cambridge English Dictionary

There were days when having kids seemed like an endless treadmill of feeding, washing, and nappy-changing.

 

自分の過去を思い出して、切なくなった&心にしみた例文…( ;∀;)

treadmill of~というコロケーションもばっちり覚えられます。

何を隠そう、句動詞(phrasal verbs)の知識も大量に必要なケンブリッジ英検、単語単品で覚えても全く使い物にならないので、コロケーションや前置詞の使い方もセットで正確に覚え、使いこなせないと全く点数が取れません。

そして、この辞書サイトの素晴らしいところは、自分だけのワードリストが作れる点です。

f:id:on-a-winning-streak:20201130193416p:plain

my word list から自動テストも生成できます

単語を調べる→辞書登録する→あとでまとめて見返す、クイズ機能を使って復習する、など、活用方法は山のようにあります。どれも無料でできるので、とてもお薦めです。

イギリスに来てから使い始めたこの辞書、1000単語以上調べて辞書登録してますが、果たしでどのくらい覚えた(身についた)のだろう…(遠い目)

 

さらに、何度も調べて間違ってしまう単語、およびスピーキングやライティングで実践的に使いたい(希望)単語などは、辞書で調べた単語をコピペして、グーグルタスクにも同じようにメモをしてます。オフラインでもまとめて見返すことができるので!

 

②テキスト編(リーディング)

CAEのリーディングは、90分の制限時間で文法的な筆記問題に答えるパート、及び長文読解(3000語~3500語)に答えるパートで構成されていて、とにかく時間との戦いです。

そして繰り返しますが、単語を正確に覚え、使いこなせないと全く点数が取れません。

そこが、英検やTOEICとは根本的に違うところ。選択問題だけでなく、筆記パートもたっぷりあるので(Use of English)、うろ覚えの知識では太刀打ちできません。だからこそ、この試験勉強のプロセス自体が非常に有効で、試験を受ける、受けないにしてもテキストを使うだけで、ものすごくためになります。

 

私が使っているテキストの一冊目はこちら。語学学校に少しだけ通ったときに使っていたテキスト。やってないページの方が多かったので、自主学習に使いました。アドバンスレベルの単語がわんさか出てきます。さらにライティングの構成方法、文法事項の説明もくまなくカバーされていて、非常に勉強になります。

www.cambridge.org

実践的な対策にはこちらの一冊。6回分のテスト形式の問題が載っています。このテキストは、本屋で自分で買いました(2年前くらいにw)。

www.cambridge.org

 

③ライティング編

本当はネイティブの添削とか、プライベートレッスンとか取ってガッツリ見てもらうのがよいのでしょうが、220-260 wordsのエッセイなので、正直書くのはそこまで大変じゃない&お金かける余裕もないので、とにかく例題をすべてやりまくって、数をこなす方向にシフトしました。というのも、はるか昔の話ですが、アメリカの某大学に正規で交換留学していた経験がある私、、、、エッセイは吐きそうなほど書きまくり、何十時間も図書館にこもってリサーチ&ペーパー書きまくりの日々、という下地があるので、フォーマルライティングなんて正直どうにでもなるんじゃ?という変なゆとりも感じていますw

でも、、、、解答例を見ると撃沈。

私が使ってる語彙の陳腐さと言ったら。ネイティブの子なら中高生レベルかも。

ここで求められるのは、エッセイだけではありません。90分で2本書くのですが、二つ目は、パンフレットや書評、レビュー、市町村への提言、企業へのクレーム、友人へのメールなど、多岐に渡るテーマから選択する形です。どれもこれも、すごく実践的な場面設定だし、使いこなせないとビジネスの場面では役立たず認定されてしまうんだろうなぁと実感するほど、やればやるほど表現力は高まっていくのを感じるのですが、結局使える言い回しって限られていて、自分の限界を感じるこの頃です‥‥。読むのはできるんです、言ってることもわかるんです、でも、使えない。書けない。えーん。

 

でも、ライティングスキルはそこまで高くなくても大丈夫です。なぜならIA添削が優秀なので(笑)

f:id:on-a-winning-streak:20201130195634p:plain

Grammarly最高!何度もプレミアムに移行したい気分になってますw

www.grammarly.com

自分で書く→グラマリーにコピペ→自動添削→修正

私がライティング対策にやってるのはこれだけです。ワードカウント機能があるのも◎

 

 

④リスニング編

CAEの英語はイギリス英語がベースだけど、時折second language話者かな?という訛りのある英語も含まれています。ロンドンも正にそんな感じで、めちゃくちゃきれいなクイーンズイングリッシュをしゃべる人なんてまれで、アジア訛りだったり、強すぎて聞き取れないインド訛りだったり、あぁ言語ってツールだよね、と実感することが多いです。

言わずもがな、仮にも英国暮らしの現在、TVをつければ英語・英語、外に出ても英語・英語、英語に触れる機会は圧倒的に多いので、特に対策らしきことはしてませんが、意識的に英語を取捨選択しないと、英語に触れなくても生きていけるのは事実です。

特にこのロックダウン生活。家族との生活は100%日本語なので、英語圏にいるのを忘れそうなほどw

そんなわけで、学習用に聞いているポッドキャストはこちら。

teacherluke.co.uk

惚れ惚れするほど美しく聞き取りやすい、ブリティッシュイングリッシュ!ルーク先生のしゃべり方が本当に好きです。テーマも面白いので、聞き流しにもお薦め。

 

そして、正統派英語に触れるなら、"The Crown”を見るべし!

The Crown | Netflix Official Site

エリザベス女王役の女優さんが圧巻で、英語の発音も話し方も、本物の女王そっくりです。ちなみにこのドラマは、字幕オンにしないと私には理解不能です・・・。

 

ちなみにCAEのリスニングマテリアルは、お陰様で聞き取れるようになれました。ネイティブのナチュラルなスピードよりは、ややゆっくりめなんだなと感じます。

が、しかし。たとえ内容を聞き取れても、選択肢に答えないじゃん?という思ってしまうようなトラップが多いので、本当に難しいです。

パート4は本当に鬼で、解答には不要な選択肢が含まれていたり(5問なのに選択肢8個)、1つの話者のスピーキングに対して、2つの問題をに同時に答えなくてはいけなかったりと(◎◎した理由、および△△の結果はどれか、みたいなタスクを同時にこなす)、読みながら聞く、聞きながら読む、およびパラフレーズ・要約された文章と聞いた内容を一致させる、ハードルの高さよ。

あ、これ自信ある!と思ったものも間違ってるし、解答読んでも「え、なんでこれ?」って思うものもあるし、本当に翻弄されています。。えーん。

 

⑤スピーキング編

これは…語学学校に行って、このテストを受ける仲間同士で対策を練るのが一番の近道です。「絵を見比べて1分で違いや理由を話せ」とか(考える時間なし!)、「二人で議論して結論を出せ」といったパートナーありきのテストなので、一人ではどうにもこうにもw

これこそ、オンラインレッスンとかを取ることも考えましたが、私は別に発音が苦手なわけでもなく、もはや瞬発力・イマジネーション・交渉したりその場を繋いだりする言葉遣いが命綱なので、ひたすら独り言つぶやいてますw

たとえばパート1、ロッククライミングしてる人と、ボート漕いでる人、乗馬してる人、三枚の写真があって、「この競技をするのに必要なことはなにか、そしてなぜこの競技をやるのか」なんて二つの質問に、1分で答えるのです、1分で。しかも、はいお願いします、って言われてから考える余地なしですぐスタートです。口から出てくる言葉をポンポン話せないと、1分なんて一瞬で過ぎてしまいます。恐ろしや。

スピーキングテスト自体は15分くらいしかないので、あとは当日のパートナーがどんな人かとかにもよるので、もう諦めの境地というか、とにかく話せる上位語彙を増やすことのみに尽力します。

 

 

CAEの勉強をしていく上ですごく役に立ったのは、各セクションのために学んだり身につけたりした知識が、他のセクションでもすごく役に立つことです。例えばリーディングで出会った新しい言葉は、そのままライティングでも使えるし、たとえスペルが完璧でなくとも、その言葉はそのままスピーキングでも役に立つし、リスニングでも、あ、この言葉聞いたことある、と繋がっていきます。

英語を正確に体得した、という実感がものすごく強いので、ある程度の基盤がある学習者なら、TOEICではなく、ケンブリッジ英検や(日本の)英検対策をやっていくと、語彙もどんどん伸びていくと思います。

ちなみにCAEと英検1級は同じくらいのレベルだそうです。

私はアメリカ留学から帰国した直後ですら、英検1級に二連続で落ち、TOEICも890点くらいでした。あんなに若かった時でさえ!www

だたあの頃は、ビジネス場面で必要とされる語彙なんて全然知らなかったし、そういう実践的なスキルも必要性を感じていなかったなぁと思います。CAEはアカデミックな英語はもちろん、実践的なビジネス場面や日常生活でも大いに使える表現の宝庫です。合格・不合格に関わらず、少しでも勉強しておいてよかったなぁと思えるテストにチャレンジしたことは、私の駐在生活でも上位に入る「やってよかったこと」^^

 

と、まとめムードになってるけど、まだ試験は終わっていないし、こんな長文ブログを日本語で書いてないで、勉強するべきwww

完全に現実逃避してますが、試験の詳細やレポートはまた今度。